恐怖の迷宮

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ゴーサマが来る〜美咲町・二上山護法祭〜/ダイドーグループ日本の祭りライブラリー

 加門七海様の『呪術講座 入門編』を読んでいたら岡山で行われる両山寺の護法祭について書かれた文章を読んで興味を惹いたので色々と調べてみました。


 ここから先は様々なサイトを引用しながら解説します。

Wikipedia日本語版の護法祭


Japaaan捕まると3年以内に命を失ってしまうという世にも珍しい「護法祭」って知ってる?


Google護法実


天道巳狐闇を駆ける神「ゴーサマ」の夜と共同体の祈り


今回の記事で引用してはいませんが、津山瓦版両山寺護法祭は、全国でも珍しい奇祭です。も面白いですよ。

護法祭

 「護法祭」とは、真言密教修験道が融合した奇祭で、「ごほうさい」と読みます。地元では後述する護法実とともに、祭り自体もゴーサマとも呼ばれます。国の選択無形民俗文化財です。

 毎年8月14日深夜に行われる美咲町の両山寺の護法祭が有名ですが、8月15日には久米南町上籾の清水寺や、久米南町北庄の両仙寺でも行われます。

護法実

 護法実ごほうざねとは、岡山県久米郡(主に両山寺など)に伝わる「護法祭」で、神(護法善神)が乗り移る「依り代(よりしろ)」となる人物です。地元では「ゴーサマ」と呼ばれたりします。

 護法実を務める人物は、祭り前1週間は精進潔斎(肉・酒を断ち、水ごりで身を清める)を行い、心身を清浄に保ちます。
 当日は、護法善神が憑依した護法実が、紙垂を大量に付けた帽子を被り、境内を縦横無尽に疾走します。

紙垂

紙垂しで)とは、注連縄や玉串、祓串、御幣などにつけて垂らす、特殊な断ち方をして折った紙である。単に垂とも表記し、四手とも書く。
 Wikipedia日本語版の紙垂より引用



ぱくたそ注連縄と紙垂(千葉県一宮町)

 

護法善神

護法善神(ごほうぜんしん)とは、仏教において仏法(仏の教え)を守護し、仏教を信仰する衆生しゅじょう(生きとし生けるもの)を擁護する、善なる心を持つ神々の総称である。単一の特定の神を指すのではなく、仏教の守護者として機能する多種多様な神々や鬼神、天部てんぶの衆を包括する概念である。

護法善神の役割は多岐にわたる。彼らは仏教の教えが正しく広まるのを助け、修行者を様々な障害や悪魔的な存在から守護する。また、仏法を信じる者が迷いを断ち切り、悟りへと向かうための助力を惜しまない存在であるとされる。彼らに対する信仰は、現世利益げんぜりやくを求める側面も強く、病気平癒や災難消除、国家安泰などを祈願する対象ともなってきた。

おさんぽ、YOKOHAMA護法善神より引用

両山寺の護法祭

 今回ご紹介します両山寺の護法祭は、「鳥護法」と言われる烏の護法善神が憑依した護法実が烏のように激しく飛び回る仕草をします。

 「護法実に捕まると3年以内に死ぬ」と言われているので、観客の人々は護法実に捕まらない様に逃げ回ります。

護法祭で絶対やってはいけない事

「ゴーサマ」の邪魔をしてはいけない
神が宿る「ゴーサマ(白い布をまとった人)」の動きを止める、邪魔をする、触れるなどの行為は厳禁です。

「お遊び」と称されるこの神事は神様が境内を奔放に走り回るもので、それを妨げると3年以内に災いが起こる(死ぬ)という言い伝えがあるため、近づきすぎないこと。


逃げるゴーサマを追いかけたり、囲んだりしてはいけない
ゴーサマが近づいてきたら、皆逃げて道を空けます。


警察・警護(ゴーサマを守る人)の指示に従わない
ゴーサマを守り、誘導する地元の方々の指示には絶対に従ってください。


フラッシュ撮影は厳禁
真っ暗闇で行われる儀式のため、フラッシュ撮影は神事の妨げとなり、絶対にやってはいけません。


明るいライトで照らさない
明るすぎるスマホのライトやペンライトなどでゴーサマを照らす行為も同様にマナー違反です。


大声を出さない 野次を飛ばさない
「ギャーテー、ギャーテー」という独特の呪文を唱える関係者の邪魔にならないよう、静かに見守るのが原則です。
Google護法祭でやってはいけないより引用

 補足しますと、烏の護法善神が憑依した護法実は瞳孔が開いた状態ですので、フラッシュや明るいライトは大変危険です。絶対にやらない様にしましょう。

その他の注意点

深夜の開催であること
通常、8月14日の深夜から15日未明に行われるため、安全確保と地元住民への配慮が必要です。


「お遊び」という名称だが遊びではない
地元の方にとっては非常に大切な宗教的行事であることを理解し、冷やかしなどは論外です。
Google護法祭でやってはいけないより引用

ゴーサマが来る〜美咲町二上山護法祭〜

 色々と長く護法祭について書いてきましたが、山形に住んでいる私みたいは中々岡山の護法祭に行く事が出来ません。
 だからYouTubeで擬似体験出来そうな動画を探してみたら、ダイドーグループ日本の祭りライブラリーゴーサマが来る〜美咲町二上山護法祭〜というドキュメンタリー動画を見付けました。

 心霊スポットを訪れるかの様な騒々しい内容の動画とは一線を画す格調高い素晴らしいドキュメンタリーでした。
 民俗学的にも貴重な映像ばかりですが、護法祭に関わる人達の人間ドラマも感動的です。
 護法祭は、両山寺の住職の方達を中心とした護法善神信仰と、移住者の三浦さんを中心に盆踊りで祭りを盛り上げようとする地域振興で構成されていて、他の祭りも高尚な「宗教」と庶民的な「地域振興」「観光」の二つで構成されているんだという当たり前の事に気付かされました。
 護法実を務める白川さんは、護法実として烏の護法善神が憑依して人間でありながら人間でなかったかの様な神々しい状態と、護法実の任務が終わり緊張感から解放されたかの様な表情が、私には印象深かったです。
 この動画を観た事で、スポンサーのダイドーの好感度がかなり高くなりました。


ダイドーグループ日本の祭りライブラリー


追記
 デイリーポータルZ神が憑依したシャーマンに捕まると死ぬ 岡山、真夜中の護法祭で、護法祭の会場の売店で護法祭を記録したDVDが販売されていたのにビックリしました!


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